今日のナゼクサ先生ハロウィン編:ゾンビ臭?
あるハロウィンの夜。
ナゼクサ先生は、ロンドンの築300年ほどのお屋敷に宿泊していました。
そこは、有名なホーンテッドハウス。
なんと目の前は、古い墓地だったそうです。
深夜、フッとナゼクサ先生は、独特の甘いニオイで目を覚ましました。
「こ、これは!カダベリンにプトレシンのニオイ!?」
ナゼクサ先生は、青ざめました。
それは、代表的な死臭のニオイ分子だったのです。
「で、出たっ!ゾ、ゾンビ〜っ!」
古い墓地から続々とゾンビが湧き出てくるではありませんか。
しかし、怖いのもつかの間。
研究熱心なナゼクサ先生は、ゾンビたちの死臭を熱心に嗅ぎ回りました。
追い回されたのは、むしろゾンビたち。
執拗にニオイを嗅ぐナゼクサ先生が怖くなって、きゃあきゃあ言いながらお墓に逃げ込みましたとさ。
死臭の主なニオイは、アミノ酸などの有機成分を体内や環境の微生物が分解してできた数百種類もの揮発性のニオイ分子。
それらはガスとして立ち上ります。
現代のロンドンも日本も多くは火葬ですが、古いお墓は土葬ですね。
木棺に閉じ込められ、土に埋まってはいるものの、極めて敏感な人では、独特のニオイを感じることもあるとか…。
今夜は、街中にゾンビ臭が漂う日。
お早めに帰宅して、パンプキンスープでもお飲み下さい。