体臭について教えて
体臭は、あなたという果実が発する芳香だ。
体内環境や皮膚の常在菌の状態を反映して立ち上るニオイは、あなたの状態、状況を表現している。
しかし、悪臭化しているということは、自分自身のライフスタイルや心身の状態を見直してみる必要がある。
揮発性のガスであるニオイは、周囲や空間にも影響する。
ニオイを通して、どんな関係性を周りや環境と構築することができるだろうか。
体臭を悪臭化するライフスタイルチェックリスト
健康な状態であれば、生理的な体臭はあっても病的な不快臭はないものなの。
ある程度の加齢現象は仕方ないとして、生活習慣の悪化で加速するから、自分次第で体臭の悪化は食い止めることができるのよ。
体臭を悪臭化させやすいライフスタイルを繰り返していないだろうか?
多くの体臭は、ライフスタイルの乱れや、生活習慣病による加齢現象を反映している。
- 早食い、胃が悪い
- 野菜や海藻、果物などの食物繊維が不足しがち
- 下痢や便秘をしやすい・おならが臭い
- 肉食が多い
- アルコールをよく飲む、肝機能が悪い
- 糖尿病やメタボリックシンドロームがある
- 中性脂肪が高い
- 汗をかく習慣がない
- ストレスが多い、生活時間が乱れている
- 慢性的に疲れている
1~4:腸内環境の悪化で、ニオう!
消化不良から腸内環境の悪化を引き起こし、腸の中で、悪玉菌によって食べ物(主にタンパク質)が腐敗し、ニオイの原因物質が作り出される。
腸内環境は、いわば、人間という木の土壌環境とも言える。
根腐れすると植物が枯れるのと同じように、腸内環境が腐敗すると人という木は劣化する。
5~6:肝機能の低下で、ニオう!
肝臓は最大の解毒臓器だが、ニオイ成分も無臭化させる機能がある。
アルコールの日常的な過剰摂取や脂肪肝などで肝機能が低下すると、ニオイ成分を肝臓で解毒できなくなる。ニオイ成分が血液中にあふれ、毛穴などを通じて体臭となる。
呼気から口臭の原因にも。
7-9:不規則な生活習慣で、ニオう!
汗臭や加齢臭悪化の原因に。
現代人は、糖質や質の悪い油、アルコールの摂り過ぎを取り過ぎてる。
中性脂肪の増加や生活習慣の乱れは、皮脂を増やし、酸化させ、汗腺や皮脂腺からのニオイが悪化する。
ストレスは、疲労臭の原因にもなる。
9~10:自律神経の乱れで、ニオう!
ストレスや不規則な生活によって、自律神経のうち交感神経が緊張すると、脇や足の裏から汗をかいて脇汗臭や足臭の原因に。
特に汗臭や加齢臭は気になるなぁ。
気になる体臭について、タイプ別に解説しよう。
体臭の種類と原因
体臭のタイプ別分類とニオイの原因
いわゆる体臭は、皮膚表面から発生する揮発性のガスである。
腸内・血液環境を反映し、汗や皮脂を原料に、皮膚表面の常在菌が協力して発生する。
体臭の悪化は、体内の環境の悪化を反映している。
根本的なニオイの原因を見直してみよう。
- 汗臭
- 年齢臭:早期加齢臭・ミドル脂臭・加齢臭
- 疲労臭
- ストレス臭
- 頭臭
- 足臭
- 便臭
- メタボ臭(生活習慣病から来るニオイ)
汗臭
- いわゆる汗臭
- 腋臭・腋臭症
いわゆる汗臭と腋臭は別ものだ。
腋臭は、遺伝的な体質によるもので、ライフスタイルによるものではない。
いわゆる汗臭は、ライフスタイルにより悪化する可能性がある。
発汗習慣を持たないと汗の管・汗腺がサボりだし、ニオう汗をかくようになる。
汗臭関連の記事:
年齢臭
加齢臭が発生するのは、おじさんだけではない。
30代の若い世代や女性に立って発生する可能性が大いにある。
いわゆる加齢臭は、40代以降に発生するノネナールが原因だが、早期加齢臭の原因となるペラルゴン酸は、30代からすでに発生する。
また、女性もライフスタイルの乱れやストレス、閉経後に男性ホルモンの影響が強くなると加齢臭が発生する可能性が大いにあるので注意したい。
加齢臭関連の記事:
疲労臭・ストレス臭
現代人にとって、疲労やストレスは日常だ。これらの体や心の状態は、ニオイとなって皮膚ガスとして拡散する。仕事中、会議中のあのニオイは、体と心の悲鳴かも知れない。
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