30代から始まる体臭変化:早期加齢臭・ミドル脂臭・加齢臭

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男女ともに、年齢と共に体臭の悪化に気がつくようになるだろう。
資生堂が作った「加齢臭」という言葉が秀逸すぎて、ある程度の年齢以上の男女が発するニオイをつい、「加齢臭」と表現したくなる。でも、その中には加齢臭ではない、さらに、加齢臭よりももっと嫌われる体臭も含まれている。
年齢と共に変化していく体臭に対応する為に、体臭の種類と発生しやすい年齢を対応させていこう。

年齢別の気になる体臭

「加齢臭」の表現に含まれる年齢特有のニオイ

「加齢臭」と言う表現に含まれる年齢特有のニオイについては、以下が含まれる。

  • ペラルゴン酸30代がピークの脂臭いニオイ(2008年ライオン株式会社)
    これをここでは「早期加齢臭」と呼びたい。
  • ジアセチル40代がピークの脂臭いニオイ(2013年株式会社マンダム)
    マンダムは、これを「ミドル脂臭」と名付けた。男性特有とされる。
  • ノネナール50代以降がピークの枯れたニオイ(2001年株式会社資生堂)
    これが本当の「加齢臭」である。
40代の自分のにおいは、まだ「加齢臭」じゃなかったかも。
つい加齢臭って呼んじゃうけど、実は色々あるのね。
発生しやすい場所も対策もニオイもやや違うからそれぞれにみていこう。

30代ピーク:早期加齢臭:使い古した食用油脂臭

  • ペラルゴン酸
  • ニオイ:使い古した食用油脂臭
  • 部位:体幹(胸・背中)、首まわり
  • 皮脂が酸化して発生

皮脂の分泌は20〜30代がピークだが、20代と30代の違いは、加齢による酸化だ。
何度も使いまわした食用油は独特の酸化したニオイがするが、30代の皮脂も酸化して同じようなニオイがする。
特に皮脂分泌は男性ホルモンによって刺激されるので、男性の方が脂臭くなりやすいのが特徴だ。
ライフスタイルの乱れによって発生し、女性にも起こりうる。
本来女性ホルモンは、皮脂の酸化を抑制する効果があるが、ライフスタイルの乱れやストレスによってホルモン分泌が乱れると女性も男性化して早期加齢臭が発生しうる。
特に女性は、30代から若い女性特有のSWEET臭が激減するので、ニオイの曲がり角でもある。

40代ピーク:ミドル脂臭:男性特有の脂臭

  • ジアセチル
  • ニオイ:使い古した油脂臭
  • 部位:後頭部〜耳周り
  • 汗の中の乳酸を皮膚表面のブドウ球菌が分解してジアセチルが発生し、それが皮脂の中鎖脂肪酸と混ざり合うことで独特の脂臭さになる。

早期加齢臭と同じように使い古した油脂のようなニオイが特徴だが、発生場所が体幹ではなく頭周りになる。マンダムは、これを男性特有としており、世の奥様方のいちばんの悩みとされる「夫の枕臭」の正体は、主にミドル脂臭と思われる。
若い頃は、汗をかく場所は主に脇だが、40代になると後頭部にかきやすくなるとされる。それとべったりした皮脂がミックスされることで発生する。

50代以降ピーク:加齢臭:古本・ろうそく・枯れ草

  • ノネナール
  • ニオイ:古本・ろうそく・枯れ草などと称される
    何かが古くなったようなニオイ・枯れたニオイ
  • 部位:体幹(胸・背中)
  • 皮脂が酸化して発生

これが、いわゆる「加齢臭」だ。実は、調査によると、若い女性の多くは、この加齢臭のニオイが嫌いではないと回答している。ちょっとひなびた感じのニオイで、哀愁を誘うのかも知れない。確かに、このニオイを父に感じた時「労らなければ!」と感じた記憶がある。
現役の男性としては、ちょっと不名誉かも知れないが。
ライフスタイルの乱れによって悪化し、女性にも起こりうる。特に、更年期以降の女性は、男性ホルモン優位になり、皮脂の酸化を抑制する女性ホルモンが減少するので、加齢臭が発生しやすい。

タバコを吸っていると加齢臭が悪化しやすいって聞くよ。「枯れてる」とか言われたらショックだな。
女性ホルモンって偉大なのね。「おっさん化」とか嫌だな。
多くの人は、年齢で体臭が悪化するのは仕方ないと思っているようだけど、ライフスタイルの改善で悪化させない工夫はできるのね。諦めないことね。

男女ともに役に立つ!加齢臭や年齢臭を防ぐライフスタイルへ

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この記事を書いた人

編集長/桐村里紗

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
治療よりも予防を重視し、ヘルスケアを「ライフスタイルデザイン」再定義し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学、物理学などをもとに、執筆、メディア、講演活動などで、新しい時代のライフスタイルとヘルスケア情報を発信。 著書に、『日本人はなぜ臭いと言われるのか〜体臭と口臭の科学』(光文社新書)など。