加齢臭・年齢臭を諦めない!今日からできる対策のポイント

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「年齢のせいだ」という言い訳は、簡単だ。でも、自分の限界を決めることは、自分を諦めることである。ちょっとしたポイントを意識するだけで、体臭から年齢を感じさせないことも不可能ではない。

皮脂を制するものが加齢臭を制す

早期加齢臭・加齢臭の要因2つ

30代から始まる年齢と体臭変化では、30代から起こりうる早期加齢臭を含む年齢とともに起こる体臭変化についてお話しした。ここで大事なのは、これらは年齢のせいだけで発生している訳ではないということ。
早期加齢臭の原因であるペラルゴン酸もノネナールも、体から分泌する過剰な皮脂の酸化である。要因は2つ。

  • 皮脂の分泌過剰
  • 皮脂の酸化

皮脂を制すれば、加齢臭を制することができると心得よう。

皮脂を過剰分泌させる悪習慣

中性脂肪の増加要因:スイーツ・脂肪・アルコールの摂り過ぎ

皮脂の原材料は、血液中の中性脂肪だ。中性脂肪が高ければ、皮脂の分泌が増えることになる。脂ギッシュな人は、血液も豚骨スープ状態である。中性脂肪というと、脂質の摂り過ぎばかりを考えそうだが、糖質も過剰になると中性脂肪に変わる。
スイーツ大好きな女子で、ニキビだらけになったという話を聞いたことはないだろうか。過剰な糖質が皮脂を増やすと皮脂線が詰まってしまい、ニキビの原因になる。
スイーツ女子の血液は、豚骨スープ状態かもしれない。
アルコールを日常的に摂取する人は、肝臓での処理が追いつかず、血液中に中性脂肪が溢れやすい。
糖尿病や高中性脂肪血症の人は、もちろんコントロールをよくすることが大事。

アルコールって、惰性で飲んじゃうんだよね。1回習慣になるとやめられないけど、いざしばらくやめてみると、飲まなくて良くなったりする。その方がパフォーマンス上がるって、マネージメント力が高い人ほど、お酒に飲まれずコントロールできてる気がするな。
「私の体はお菓子でできてるの」ってセリフは可愛いけど、加齢臭を悪化させるとはイタいかも。

ライフスタイルの乱れ

特に女性では、ライフスタイルの乱れで女性ホルモンの分泌が乱れると、男性ホルモン優位になって皮脂の分泌を刺激しやすい。自律神経が乱れると、その中枢はホルモン分泌の中枢と近いため、同時に乱れやすくなってしまいます。
睡眠不足や食生活のリズムが乱れると、体のバイオリズムが乱れてしまい自律神経も乱れる。
男女ともに、活性酸素を増やし、皮脂の酸化の要因にもなりやすいので注意が必要。

皮脂を酸化させるライフスタイル

酸化・劣化した質の悪い油の摂取
油の選び方

調理済みの食品や加工食品、外食などで使用される加工油脂は、口に入る時点で、そもそも酸化している可能性がある。
オメガ6系と呼ばれる脂肪酸を多く含む食用油は、加熱で酸化しやすいにも関わらず、加熱用に使われる。
いわゆるサラダ油・大豆油・コーン油・ひまわり油・紅花油・ゴマ油・グレープシードオイル・加工食品に使われる植物性油脂・加工油脂など。
また、トランス脂肪酸と呼ばれる極めて体を酸化させやすい油脂は、揚げ物だけでなく、加工菓子やパンなどにも多く使われる。外食の揚げ物お惣菜などは、ほとんどがこれらの油だ。
そもそも、皮脂の酸化の原因を食べていると考えるべきかも知れない。
必須の油の一種なので、食べてはいけないわけではない。程度問題と考えて、食べ過ぎに注意しよう。

じゃあ、加熱用に家ではどんな油を使ったらいいの?
ナゼクサ先生
加熱に強い油は、エクストラバージンオリーブオイル・米油・国産菜種油などね。オメガ9系という脂肪酸が豊富で、加熱に強いのがメリットなの。エクストラバージン低温圧搾のものを選ぶと、抗酸化作用がある成分を一緒に摂ることができるのね。
最近流行りの亜麻仁油やエゴマ油、ヘンプシードオイルなんかはどうなの?
ナゼクサ先生
それは、オメガ3系と呼ばれる脂肪酸が多い油なのね。体にはいい必須脂肪酸だけど、加熱には弱いから、ドレッシングみたいに非加熱で使う方がいいのね。

フィトケミカルや抗酸化物質の不足
効率的な摂り方

酸化を防ぐには、食品からの抗酸化物質が役に立つ。

  • フィトケミカル:野菜や海藻類に含まれる色や香りの成分
  • 必須ビタミン:ビタミンA/C/E,ビタミンB群など
  • 必須ミネラル:鉄や亜鉛など

フィトケミカルは、野菜や海藻類などの色や香りの成分で、第7の栄養素とされ、いずれも抗酸化作用がある。7色を意識して彩りよく食べるようにするのがポイントだ。

=リコピン・カプサイシン:トマト・パプリカ・唐辛子など
黄色=ルテイン・フラボノイド:トウモロコシ・玉ねぎなど
オレンジ色=プロビタミンA・ゼアキサンチン:かぼちゃ・人参など
=クロロフィル:葉物野菜や海藻類
=アントシアニン:紫キャベツ・黒豆など
(苦味など)=クロロゲン酸:ごぼう・りんご・コーヒー、カテキン:お茶など
白(香りなど)=イソチオシアネート・硫化アリル:ニンニク・玉ねぎなど香味野菜など

抗酸化作用のある必須ビタミンは、ビタミンA/C/E,ビタミンB群。特に過酸化脂質を抑えるのは、脂溶性ビタミンのビタミンEだ。アボカドやナッツ類に豊富。その他のビタミンと共同で働くため、必須ビタミンはいずれもしっかり摂取するのが良い。

抗酸化力のある必須ミネラルの代表は、鉄や亜鉛。男性で鉄不足はまず病気でない限り心配しなくて良いが、閉経前の女性はほぼ鉄不足と考える必要がある。
かくれ貧血:月経のある女性は全員注意byドクターりさの躍動するブログを参考に)
セックスミネラルとも呼ばれる亜鉛は、男女共にホルモン分泌にもミトコンドリアの抗酸化力にも重要。牡蠣2粒で1日分が補給できるので、冬場は牡蠣をせっせと食べたいところだ。

彼女と一緒にオイスターバーに行けば、あっちもそっちもオールOK!!!だな。

ストレスとストレスリリース

ストレスは、酸化の最大の敵だ。ストレスホルモンであるコルチゾールは、活性酸素を発生させる大きな要因になる。
「24時間戦えますか!」という昭和のノリは、脂臭いリーマンを量産する悪習慣と考えよう。平成も終わらんとする今、そんな古い働き方は流行らない。とにかく、交感神経が過緊張となるストレスモードから、副交感神経を高めてリラックスモードに1日1回必ず切り替える必要がある。

  • 睡眠・瞑想・ヨガ・ストレッチ
  • 入浴
  • スポーツ・エクササイズ
  • 思いっきり遊ぶ・歌う・踊る・叫ぶ!
  • 好きなアロマをかぐ(アロマテラピー)
  • 山や海、土いじりなど自然に触れる
    など

ナゼクサ先生
自分を解放するの。ノリノリもゆるゆるもいいのよ。

ビートが効いてる!

運動不足と抗酸化のための運動

運動不足は、そもそもの自分のポテンシャルとしてのミトコンドリアの抗酸化力を低下させる。
特に酸化を防ぐ場合、重要なのは、適度な有酸素運動だ。
適度に酸素を取り入れて適度な負荷をかけ、一旦ちょっとした酸化環境に置かれた肉体は、これを打開すべく、自らのミトコンドリアをパワーアップさせ、抗酸化力の高いミトコンドリアを増やそうとする。軽い疲労感を感じ、翌日回復日を設ける程度がちょうど良い。
人間、サボろうとすれば、いくらでもサボれる。しかし、自らを高みに持っていくには、適度な良いストレスが必要だ。それを超えていく度に、自らの力がが、適度な有酸素運動だ。
負荷の強すぎる運動、急なフルマラソンやトレーニング不足の無謀なトライアスロンなどは、逆に酸化を促進する自殺行為だ。この境地は、日々地道にトレーニングを積んだアイアンマン・アイアンウーマンのみにしか到達できないチョモランマ。

 

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この記事を書いた人

編集長/桐村里紗

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
治療よりも予防を重視し、ヘルスケアを「ライフスタイルデザイン」再定義し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学、物理学などをもとに、執筆、メディア、講演活動などで、新しい時代のライフスタイルとヘルスケア情報を発信。 著書に、『日本人はなぜ臭いと言われるのか〜体臭と口臭の科学』(光文社新書)など。