ニオイの曲がり角は30代、若い女性特有のsweet臭の正体!
お肌の曲がり角とはよく言うが、女性には、ニオイの曲がり角があった。
若い女性特有の甘くそそられるような香り。確かに自分からもそんな香りが漂っていた時期があったような気がする。
パトリック・ジェースキントの問題作『香水〜ある人殺しの物語』で、主人公の調香師が理性を忘れて抽出に狂った「少女特有の恍惚とするような芳香」。
その正体は、実はこれだったのだろうか。
SWEET臭の正体が判明
男性だけでなく、女性にも加齢臭がある。
ある一定年齢以上の女性陣は、自分のニオイの変化を感じ取っているだろう。
ロート製薬株式会社のとある研究員が、「若い女性には男性にはない特有のニオイ成分があるはず!」と、ジェースキントの『香水』の主人公のように執拗に…かは分からないが、熱心に研究したそうだ。
その結果、10代〜20代特有の「SWEET臭」と呼ばれる体臭の正体をついに突き止めた。
それは、「ラクトンC10/C11」という成分で、30代以降の女性で急激に減少してしまうことがわかった(ロート製薬NEWSRELEASEより)。
10代〜50代の女性50人に24時間着用してもらったTシャツを測定したところ、女性の10〜20代と30〜50代では、5種類のニオイのうち、SWEET臭のみが減少するという変化が起こっていた。
特に30代で、これらの芳香は激減し、その後低値で安定してしまうという残念な結果だ。
実は、ラクトンC10は、キンモクセイの芳香成分。ラクトンC11は、ピーチアルデヒドとも呼ばれる桃の芳香成分の一種であり、何ともスイート!
香りと印象の関連をみるアンケート調査でも、ラクトンの香りは、「女性らしさ」「若々しさ」「魅力度」の印象をそれぞれ、15%、47%、74%もアップさせることが示されている(無臭を基準とした場合)。
一方で、加齢臭の原因成分・ノネナールは、「女性らしさ」「魅力度」を約40%減、「若々しさ」に至っては60%以上減という結果になった。
これを踏まえて、ロート製薬は、加齢臭を洗い流すだけでなく、SWEET臭を加えるアプローチとして、ラクトンを含むボディソープ『Deoco.』をVERYと共同で開発している。
もちろん、更年期以降に女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが相対的に増えることにより目立ってくる女性の加齢臭にも注意したい。
加齢臭の原因は、皮脂の酸化だ。
酸化=老化と心得て、質の良い油やビタミン・ミネラル・フィトケミカルなどの抗酸化物質は日常的にしっかり摂取したい。