加齢臭は許せる汗臭こそ許せないと若い女性

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加齢臭は、ネーミングの妙と相まって、男性たちの悩みの種である。
しかし、嫌われているとばかり思っていた加齢臭は、実は女性たちにあまり嫌われていないらしいという嬉しい調査報告がある。
一方で、100%嫌われるのは、実は汗臭だったという。
おや?対処方法を変えるべきか?

加齢臭よりも許せないのはミドル脂臭と汗臭だった

加齢臭:女性の約9割は「許せる」

株式会社マンダムの調査によると、実は、これまで「臭い!」と思われているとばかり思っていた加齢臭について認識が間違っていた可能性がある。

実際に加齢臭の元を対象となる男女に嗅いで評価してもらったところ、「不快ではない」と回答した人は、男性78.3%、女性72.5% 
さらに、容認度でいうと、男性で94.6%、女性で86.8%「許せる」と回答している。
(「なんとも思わない」〜「やや許せる」まで)
いわゆる加齢臭の原因となるノネナールは、皮脂の成分が酸化してできるものだが、実際に嗅いでみるとなんだか「ひなびた」ニオイがする。
古本のニオイ枯れ草のニオイなどと評されて、なんだか残念な感じがして嫌だが、いわゆる「不快っ!」と感じるニオイとも実際には違うようだ。

加齢臭とミドル脂臭を勘違いしていたかも⁉︎

実は、巷で「加齢臭」と評されるものは、マンダムが「ミドル脂臭」と名付けた別の成分のことを言っていることが多い可能性がある。
ミドル脂臭とは、汗の中の乳酸の成分をブドウ球菌が分解してできたジアセチルが皮脂の中鎖脂肪酸と結びついてできたニオイ成分で、古い劣化した脂のニオイがするものだ。

30代〜40代で分泌がピークとなり、後頭部を中心に分泌されるので、世の奥様が最も嫌う夫の枕臭の原因にもなっている。
いわゆる脂臭いニオイを加齢臭と称していたなら、それはきっとミドル脂臭だろう。

前出のマンダムの調査では、男性の75.0%、女性の89.0%が「不快」と回答している。
容認度についても、
「許せない」と回答した割合が、男性で66.3%、女性で81.3%と女性の方がこのニオイについてて厳しい結果となっている。
男性の方が皮脂分泌が多いので、ミドル脂臭は男性特有のニオイと言える。
自分のニオイには甘くなってしまう傾向があるのかも知れない。

汗臭:若い女性100%が許せない

さらに許容されないのは、汗臭という結果だ。

男性82.6%、女性89.0%が「不快」と回答し、極めて不快度が高い。
さらに、25~34才の若い女性の非容認度が最も高く、100%が「許せない(我慢できない)」と回答したという手厳しさだ。
汗の分泌は、20〜30代がピークになるので、若い世代でも注意が必要になる。


ということは、つまり実は、年齢と共に強くなる加齢臭よりも、若い世代やミドル世代の汗臭やミドル脂臭の方がより配慮すべき対象だった可能性がある。

特に、汗臭はビジネスシーンでも「だらしがない」印象や「不潔」な印象を与えてしまいがちなので注意が必要だ。

さらに、運動不足やエアコンの効いた部屋にずっといたりすることで発汗習慣を失うと、ニオイのない玉のようなサラサラ汗をかけなくなって、ニオイやすいベタベタ汗をかくようになる。

スポーツ選手のように美しい玉のような汗をいくつになってもかけるように、普段から体を動かして発汗習慣を持っておきたい。

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この記事を書いた人

編集長/桐村里紗

内科医・認定産業医
tenrai株式会社代表取締役医師
治療よりも予防を重視し、ヘルスケアを「ライフスタイルデザイン」再定義し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学、物理学などをもとに、執筆、メディア、講演活動などで、新しい時代のライフスタイルとヘルスケア情報を発信。 著書に、『日本人はなぜ臭いと言われるのか〜体臭と口臭の科学』(光文社新書)など。