24時間発生注意!誰にでも口臭の種類と分類
愛する人の横で幸せに起きた朝、自分の口臭に青ざめた経験はないだろうか?
いざ、初めてのキス!と意気込んだら、胸の高まりとともに自分から口臭が漂ってきた経験は?
病的な原因がない健康な老若男女にも、生理的な口臭は24時間発生する。
つまり、「誰にでも口臭」だ。
別に病気ではないとしても、他人に「臭い!」と思われたらショックである。
24時間発生しうる口臭の原因やシーンを知り、効果的に予防しよう。
生理的な「誰にでも口臭」の種類と分類
詳しくみてみましょ。
一般的 | 加齢性・起床時・空腹時・緊張時・ストレス時・疲労時 スマホやPCなどの使い過ぎなど |
ホルモンの変調などに起因 | 妊娠時・月経時・思春期・更年期など |
嗜好品・飲食物・薬物などに起因 | にんにく・アルコール・喫煙・薬物など |
お口カラカラ口臭:唾液が減る・口が渇くシーン
- 起床時口臭
- 緊張時口臭
- ストレス口臭
- スマホ口臭
- 空腹時口臭
- 加齢性口臭
唾液というお口の清流の働きを侮れないわね。
起床時口臭:おはようシーン
睡眠中は、唾液の分泌量や流量が減ったり、口呼吸、脱水になりやすいことなどから、1日のうちで最も口腔内が乾燥しやすくなる。
細菌量が1日のうちで最も増えるのは、寝ている間だから、寝る前と起床時の歯磨きが必須になる。
この状態ですぐに水を飲んだり何かを食べたりする前に、まずは起きぬけは歯磨きをしよう。
緊張時口臭:ドキドキシーン
緊張すると口が渇くことを経験したことがあるだろう。
大切な会議やプレゼンなどのビジネスシーンだけでなく、一世一代の告白や狙っていた異性との初めてのキス!などの大事なシーンなど。
緊張すると自律神経のうち交感神経が高まって唾液の分泌が減ってしまう。
そして、細菌が増えてニオイが発生しやすくなってしまう。
こまめに水分補給するとか、周到な水分準備が予防の鍵ってところね。
ストレス口臭:ヘトヘト・ガチガチシーン
慢性的なストレスにさらされる現代人。
リラックスできず、不眠状態になったりしている人も多いだろう。
その状態、交感神経が過緊張状態になっている証拠だ。
それは、緊張状態がずっと持続しているということになり、緊張時口臭と同じ原理で唾液が減り、口臭の原因になってしまう。
ヨガやアロマ、それにエクササイズ。思いっきり遊んで発散もいいわね!
夜はシャワーだけじゃなくて、ゆったり入浴しよう。
さらに、ストレスによって、糖の需要が高まると、エネルギー切れの状態となって、脂肪からエネルギーを作り始めるので、ケトン体が発生する。
ストレスも極まると電池切れのような状態になることを経験したことはあるだろうが、その時体の中では代謝が乱れている。
お疲れがたまり過ぎている時に、甘酸っぱいニオイがしてきたら、もはやストレス極まれり!と判断すべし。
思い切って休養をお勧めしたいところよね。
スマホ口臭:ダラダラスマホシーン
これは、現代人にとって盲点。
スマホやPCなどのブルーライトは、光刺激を通して交感神経を緊張させる。
原因は上記と同じ。緊張時口臭と同じように、口が乾いてしまうのだ。
現代人のストレスを増やす原因にもなっている。
普段からブルーライトカット率の高い眼鏡は必携かも。
空腹時口臭:腹ペコシーン
空腹の時間が長くなって、糖質をエネルギーとして利用できないと、脂肪からエネルギーを作り始める。
コントロール不良の糖尿病や糖質制限ダイエットと同じく、ケトン体が発生し、呼気や体臭など全般が甘酸っぱいニオイになる。
単純な空腹なら、食事すればおさまる。
加齢性口臭:そろそろお年ねシーン
年齢とともにあらゆる機能は低下してくるが、唾液の分泌も然り。
だんだんと口が乾きやすくなり、口臭が強くなる上、味覚にも影響する。
しっかり自分の歯を守って、よく噛んで食べることも大事ね。
舌をよく使うことが大切だから、よく喋ったり、舌を回したりする運動も効果的よ。
ホルモンによる口臭
- 妊娠時口臭
- 月経時口臭
- 思春期口臭
- 更年期口臭
実は、女性こそ、女性ホルモンの影響で男性より口臭が起こりやすい。
女性ホルモンのうち、排卵を誘発するエストロゲンは、歯周病菌の一種:P.i菌(プレボテラ・インターメディア菌)を増やすことがわかっている。
思春期や妊娠期には、エストロゲンの影響でP.i菌が増えやすい。
さらに、排卵後に増える女性ホルモン、プロゲステロンは、炎症を誘発することがわかっている。
さらに月経前の時期にも、VSC量が増加しちゃうのね。
※J.Int.Med Res.6:245-254,1978
歯周病があると、流早産のリスクを7倍も高めることがわかっているんだって。
不妊の原因にもなるそうよ。気をつけてしっかり口腔ケアしないとね。
※J.Periodontol67:1103-1113:1996
嗜好品・飲食物・薬物口臭
- 薬味口臭:ニンニク・玉ねぎ・ネギなど
- アルコール口臭
- 喫煙口臭
薬味口臭
お馴染みの口臭。
ニンニクや玉ねぎ、ネギなどの薬味に含まれるニオイ成分・アリシン(硫酸アリル)は、揮発性で拡散しやすく、体内で強烈なニオイ成分に変化する。
口腔内からは3時間程度でなくなるが、消化管から吸収され、血流に乗って全身に拡散し、毛穴や呼気を通して体臭や口臭として発生する。
長くて48時間程度は残留することがある。
まぁ、大事な仕事や周りに配慮しないといけない時だけ気をつけようかな。
アルコール臭
アルコールは肝臓で分解されるけど、分解スピードやキャパを上回る量のアルコールを飲むと、口臭や体臭として発生する。
アルコールは、肝臓にも負担がかかるので、続けて飲んで肝機能が低下すると、肝臓が原因の病的口臭の原因にもなる。
代謝できる程度の適量を楽しく嗜むのができる大人の飲み方ってことかな。
喫煙臭
強烈な口臭リスクを高める!
タバコに含まれるタールなどを含めた成分が口腔内に残るだけでなく、唾液の質の悪化や粘膜の血流障害により、歯周病のリスクを劇的に高めるのが喫煙習慣だ。
歯茎が黒い人は、血流が低下している証拠だし、歯周病が起こるとタバコのニオイ成分と相まって、強烈な口臭になる。
なかなか指摘もできないし、雰囲気で伝えるしかないし困っちゃう。
口臭は「ある」と考えて、口腔ケアは怠らないことよね。
将来、歯抜けになるリスクが極めて高いことも忘れずにね。
生理的な誰でも口臭とはいえども、ケアや予防ができるもの。
いざという時に困らないように、備えておきたい。
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